Oct 15, 2014

シドニーで、タックスリターン(某A会計事務所の巻)

オーストラリアでは、タックスリターンは毎年10月末までにやる事になっています。でも会計士を通して申告する場合は、翌年の5月(3月?)でもOKだったかな?
去年までは、主人と一緒に自宅でやってました。主人曰く、「お前のタックスリターンは簡単やから、俺がやってやる。E-taxで、自宅のパソコンで出来るから。会計士にやってもらって、その分の手数料を払うのがもったいない」と言うので。でも、このE-taxが複雑怪奇な事!!毎年、1週間位かけてやるけど、主人もこの煩雑さにイライラして、口論に。

私は毎年のタックスリターンが憂鬱でした。「1週間もの時間をタックスに費やすのがもったいないなぁー。タックスの専門家の会計士にやってもらえば、1時間位でやってもらえるだろうに。。。$100ちょっとの手数料払えば専門家が短時間でやってくれるなら、空いた残りの6日間に自分のやりたい事が出来るから、時間の節約になって良いのに。。。会計士に支払う手数料は翌年のタックスリターンで控除の対象になるから、損した事にもならないし。。。」 と思ってました。

「時間はどれだけかかってもいいから、自分たちで手続きをして$100の手数料を節約しよう」とする主人に対して、私は「会計士に$100払って、時間の節約をしたい」とという考え方。

去年までは学生じゃなかったし、時間に余裕もあったので、主人の意見を尊重してました。でも今年は学生になって以来、課題の山に追われて時間に余裕が無く、とてもじゃないけど1週間もかけてタックスリターンをやってられません。なので「今年は会計士にやってもらうから!」と、主人を説得。

。。。とは言え、沢山いる会計士の中から、どの会計士に頼んだら良いやら。。。

主人は毎年会計士にやってもらっているけど、彼の会計士はWriterのタックスリターンに強いという専門家。手数料は$500とか$800とか、すごい高額。それでも、Writerのタックスリターンに特化した専門家だから戻って来る額も多く、作家達にとっては意味のあるものらしい。でも私には向かない。

友人知人にも、「どこの会計士使ってる?」と聞き込み。でも「主人が毎年やってるとこで、一緒にやってもらってる。ポーランド語だけど」とか「毎年同じ会計士にやってもらってるから、他の会計士と比べた事無いし、どこがベストか分からんけど」という感じ。。。

とりあえず、日本人の会計士なら日本語でやり取りも出来るから便利かもと思う私。シドニーの日系のフリーペーパー「日豪プレス」で毎月広告を出してる会計士にやってもらおうと思った。広告は複数の会計士が出しているけど、広告だけではどこの会計士がベストか分からない。比較的大きめの広告を出してるとこで、「シドニーで、一番多くの日本人顧客のタックスリターンを手がけている」と書いてあった、シドニーの「某A会計事務所」でやってみる事にした。

「タックスリターンをお願いしたいんですけど。。。」とメールで問い合わせをすると、「添付したフォームを事前に記入してから、予約をお取り下さい」との事。フォームには、銀行の振込先情報、自分の住所、民間保険のステートメントなど記載する事になっていた。

フォームも記入が終わり、さっそくアポ取りする為、メールを書いた。翌日、会計士事務所から返信があった。「明日、8日のご都合はどうでしょうか?11:30もしくは14:00というのはいかがですか?」との事。その日、日中は外出しっぱなしで、夜になってやっとそのメールが見れた。当然、会計士事務所はもう閉まってる時間帯。「午前11:30のアポがもう埋まってる可能性も多いし、14:00の方が良いかも」と思い、メール返信しておく。

翌日8日になっても、会計士事務所からは何のコンファームメールも無し。「14:00も、もう予約でいっぱいになってしまったのかしら?」ギリギリまで自宅でメールをチェックするが返信はこないので、いちかばちかで事務所に足を運ぶ事にした。(今から思えば、事務所に電話で問い合わせすれば良かったんだけど。その時は思いつかなかった)

事務所に到着すると、受付の女性はビックリした様子で、「予約、お取りになりました?」と聞いてきた。まるで初耳って感じの様子。「えーと、昨夜、14:00からの予約をお願いしたいとメールしましたが。。。」と説明すると、2度ビックリしてる。受付の女性は、慌ててメールをチェックして「あー、昨夜送ってくれたんですね。気づきませんでした」と言う。(そんなに沢山メール受け取るんでしょうか???クライアントからのメールに気づかないって。。。???)

私以外に予約は入っていなかったようで、結局すぐに会計士に会う事は出来ました。会計士にやってもらうと、早い事!会計士が「じゃ、まずあなたの住所は?」「じゃ、次は銀行の振込口座の情報は?」という具合に質問してくるので、それに回答する形で、1時間で全て終わってしまった。

ただ、ちょっと変だなと思ったのは、予めメールで送られてきた添付フォームには事細かに色んな情報を書いたんだけど、会計士はそのフォームをほとんど見ないって事。せっかく調べて書き込んできたんだから、それを元に進めるのかと思ったんだけど。。。結局、添付フォームで質問されてる事と同じ内容の事を、会計士から口頭で質問されて、私が添付フォームからその回答を見つけ出して「これです」と指で指し示す感じ。1時間で手続きが終わり、手数料$120を支払った。

主人からは「お前の昨年の収入分から言うと、多分$3000近くはリターンされるよ」と言われていたけど、会計士が見積もった金額は$1,300ぐらい。あまりにも少なくてガックリ。どうしても腑に落ちなかったので、自宅に戻ってから、自分で再度詳細を見直してみた。すると「Private Health Insurance Offset (医療費控除額)」が$0になっている!!私は去年から歯列矯正をスタートしたので、今回のタックスリターンでは多額の医療費控除が受けられるはず。ここが$0である訳がない!

去年まで、自分でE-taxの手続きをしていた際は、パソコンの画面上で順番に質問されるし、項目を記入し忘れると次の画面に進めないので、「ある項目をやり忘れる」というミスは無かった。

でも会計士にやってもらうと、「会計士の質問に答える」という形で手続きが進められるので、会計士から質問されないとその項目をやり忘れていても気づかないのだ!!

オーストラリアでPrivate Insuranceに加入してる方は要注意!!日系の会計士さんにタックスリターンをお願いする時は特に注意が必要です!!

なぜかと言うと・・・。

私、オーストラリアでnibと言うPrivate Insurance(民間保険)に加入してます。以前、主人に協力してもらいながら、自分でEタックスの申請をした時は、医療控除の欄を記入しないといけませんでした。英語で「Entitlement to net medical expenses tax offset」と言います。私の場合、歯列矯正を始めたこともあり、この年のタックスイヤーはRoot canal (神経を抜く)の治療を、歯4本分にした為、かなり高額な治療費になりました。
 
それと歯列矯正の費用も一括払いしました。Private Insuranceでカバーされた分を差し引いても、実費で支払った分が$6000以上になりました。こんなに支払ったのだから医療控除に該当するはずだと思い、これらのレシートを会計士に会う時に持参していました。でも会計士さんに質問されなかったので、うっかりしてそのレシートを見せるのを忘れてしまいました。会計事務所で手続きを済ませ、家に帰宅してから、そのことに気づきました。

オーストラリアのタックスオフィスのウエブサイトで調べると、医療費控除についての説明が見つかりました:

https://www.ato.gov.au/Individuals/Income-and-deductions/Offsets-you-can-claim/Medical-expenses/

上記ウエブサイトによると:

結婚してる人(私)の場合は「20% of net medical expenses over $2,162」が医療控除出来ると書いてある。(やっぱりー!!)

私の予想だけど、日系の会計士さんは、日本人のワーホリや学生さんを対象にすることが非常に多いので、「Private Insuranceに加入してる日本人永住者」への医療控除の対応がイマイチになるのかなーと。

・・・つうか、私の周りの日本人永住者に聞いてみても、そもそもPrivate Insuranceに加入してる人口がすごく少ない。大多数の日本人は「Private Insuranceの仕組みってよく分からないし、どこの保険会社が良いのかも分からないから加入してない。加入した方が良いのは分かってるけど、調べるのが面倒臭いのもあって、いつか加入しようと思いながら先延ばしになってる」と言う人の多いこと!!!(本当に!)

そういう事情もあって、日系の会計士さんは「Private Insuranceに加入してる日本人永住者」の医療費控除について質問し忘れるのか???!自分でちゃんと気をつけましょう!!(または、質問しても該当しない日本人永住者が多いので、わざわざ質問しない???!)


と言う訳で、医療控除について「某A会計事務所」に、メールで問い合わせしてみた。が、返信は無し。アポ取りの時も、受付女性に「メール気づきませんでした」と言われたので、また今回も私のメールに気づかなかったのかと不安になる。「メールじゃラチがあかん」と思い、会計事務所に電話した。受付の女性に「昨夜メールしたんですが。。。」と説明すると、「メール受け取ってないです。でも念の為メールアドレスは?」と言われる。メールアドレスを言うと、「あー、ありました。ありました。気づきませんでした」と言われる。(がっくり。メールに気づかなかったと言われたの、これで2度目だよー!全く信用出来ない。。。)

結果的には、後で会計士から連絡があり、「訂正申告をして、控除分を戻してもらう事は可能」という事。(良かったー!)そこで、「保険で戻ってきた分を含めない、最終の自己負担金額」を会計士にメールするようにアドバイスされた。

そこで、去年からの医療費のレシートを見ながら、自己負担金を計算した。そして、計算結果を「某A会計事務所」に、先週金曜日にメールした。。。。が、「メール受け取りました」とか「訂正申告の手続きをします」とかの返信が無い!!!!火曜日まで待っても、何の返信も無いので、メールを再送してみた。

すると水曜日の今朝メールがあり、「お返事を送ったつもりで、まだ送られていなかったようです。失礼しました。訂正申告は先週出しましたので、追加で$1208の戻りが入金される予定です」との事。この返信を読んで、ガックリ。。。(返事を送ったつもりで、まだ送られてなかったって。。。これまでにすでに2回、受付女性から「メールに気づきませんでした」と言われてるし、今回もまたメールでのコミュニケーションがうまく行っていない。。。)

事務所がよほど忙しくて受付女性が一人では対応しきれていないのか、または受付女性が怠惰でちゃんと仕事していないのか。。。どっちにしても、この会計事務所は全然信用出来ません。来年からはもう、「某A会計事務所」を利用する事は考えられません。別の会計事務所を探します。。。(トホホ。。。)日本人の会計事務所なら、マメで素晴らしいカスタマーサービスが期待出来るかと思っていたけど、そんな事は無かったですね。