⬆1987年高校時代。上の犬歯が八重歯で、前歯全体が出っ歯。差し歯にする前⬆ |
⬆2012年10月30日。日本の一般歯科医による差し歯。上の前歯の歯肉が黒ずんでいる⬆ |
⬆2013年7月4日。Dr. Hooiの差し歯をつけて8ヶ月後。上の前歯の歯肉はピンク色に回復⬆ |
⬆2013年8月20日。上の犬歯2本と、下の前歯一本を抜歯⬆ |
⬆2013年8月27日。歯列矯正スタート⬆ |
日本の一般歯科医が、約20年前に私の出っ歯を差し歯矯正(と言うのかな?)した時は、私の歯の根っこ部分は同じ位置に残したままで、その上に真っすぐに見える差し歯をつけました。文章で説明するのが非常に難しいけど、私の自歯の根元1/3部分は、今も昔も前のめりに斜めに生えてる訳です。
差し歯というのは、自分の歯の根元は残したまま。でもその歯の中心部分に「芯」となる金属を差し込んでセメントで自歯にくっつけます。その上に差し歯を被せる訳です。
私の自歯の根元1/3部分は前のめりに斜めに生えてるままだけど、その歯の中心部分に、真っすぐな金属の芯を差し込んでしまったら、以前と同じ出っ歯な差し歯になってしまいます。
なので、「差し歯矯正」にする時は、この差し込む金属が「く」の字に曲がったものを入れる訳です。だから根元1/3部分は前のめりな出っ歯な位置にあるままだけど、とりあえず人から見える部分の歯は真っすぐに見えるような感じ。カモフラージュなんですね。
でも自歯の根っこ部分は、今も出っ歯状態のままで前のめりに斜めに生えてるので、前歯全体が前に出てるような印象です。この問題を解消するには、やはり歯の根っこ部分から歯を動かせる歯列矯正しかない訳です。
私の場合、その「出っ歯な位置にある、歯の根っこ部分」を矯正する為には、「く」の時に差し込まれている金属の芯のままでは駄目なのです。一旦、昔の出っ歯な状態を再現して、そこから歯列矯正していく訳です。
日本の一般歯科医は合金の金属の芯を使ったけど、それだと歯茎が黒くなりました。なので今回は金属の芯ではなく、グラスファイバー製(だったかな?)のものを使う事にしました。「値段」的には一番高い素材になるのかもしれないけど、この芯部分は差し歯を10年ごとに交換したとしても、ずっと中で残る部分。「安い素材を使ってこの先の何十年間を黒い歯茎で嫌な思いをしながら暮らす」か、「高い素材を使ってピンク色の歯茎で快適に暮らせる」かを比べたら、私は後者派。人の価値観は色々なので、「ちゃんと物さえ噛めれば、多少見てくれば悪くても安ければ良い」という人もいるかもしれないけど。。。
こっちの歯医者の良いところは、そういう「素材」に関する事も事前にちゃんと説明してもらえて、自分で選択出来る事です。日本の一般歯科医からは差し歯の素材に関する説明は一切なかったし、選択肢すら与えてもらえなかった。「どうせ素人だから説明しても分からんし。。。素人に色んな選択肢を説明すると時間がかかるし、どうせ一番安いのがいいって言うに決まってる」と思われたのかなぁ。。。
ついこの間まではカモフラージュとは言えど一応真っすぐな歯並びだったのに、歯列矯正を始めるにあたり高校時代の出っ歯な状態に逆戻り。なんだかとっても変な感覚です。
差し歯専門の歯科医にとっても、とても特異な状況でしょう。。。普段なら、ガタガタの歯並びを治す為に差し歯を作るもの。私の場合、わざとガタガタの歯並びを差し歯で作り上げなくてはいかなかったんだもの。
私の場合顎が小さくて、歯が全部真っすぐに収まるスペースが無いとの事。矯正する前に歯が真っすぐに生えるスペースを作らなくてはいけなくて、どの歯を抜くかで矯正歯科医とはもめました。上の歯はかなり込み合ってるので2本抜かないと駄目との事。
本来なら歯列矯正で上の犬歯は抜かないものらしい。根が深いし、年寄りになっても一番最後まで残る歯らしい。上の歯と下の歯の噛み合わせにも関係してるらしいし。
でも私の場合は右の犬歯から、左の犬歯までの前歯6本がすでに差し歯。差し歯専門医のDr. Hooiは「どんなに良い差し歯をつけても、差し歯の寿命は10年。10年ごとに新しいものに取り替えないといけない」と言う。(だからこそ、本当なら自分の歯が残せる歯列矯正を出来てたら良かったんだけど。。。日本の一般歯科医も、差し歯のこういうデメリットも説明して欲しかったなぁ。。。知ってたら、一般歯科医で言われるままに差し歯になどせず、矯正歯科で歯列矯正してもらっていたんだけどなぁ。。。ま、でも今さら悔いても、自分の歯は戻ってこないので、ここはひとまず諦めて。。。)
どうせ2本の歯を抜かなくてはいけないなら、差し歯6本のうちのどれか2本を抜いて欲しかった。普通の歯列矯正での抜歯では、犬歯のもう一個奥の小臼歯を抜くそうだけど、私の場合この歯は唯一虫歯にもなっていない綺麗で健康な歯!!!「この歯を失いたくはない!!抜くなら差し歯のどれかにして!どうせ差し歯は10年しか寿命がないなら、次回また6本分を取り替えるより、4本で済む方がいいし。。。」と矯正歯科医に懇願。お願いされたから、「はい、そうします」と言う訳にはいかなかったけど、色々な事を考慮した挙げ句、やはり差し歯の犬歯を抜く事になりました。
20年間カモフラージュの差し歯で、一応は真っすぐに見える歯で過ごしてきた私ですが、いきなり20代前半の出っ歯に逆戻り。出てる前歯が邪魔で、口がうまく閉じられない。
そして今日はとうとうBraces装着の日。朝一番でまずDr. Hooiに会い、これまで使用してきた「6本つながった状態の、真っすぐに見える仮の差し歯」を外し、4本の独立した(そして出っ歯な状態の)差し歯に取り替えた。
この出っ歯差し歯は3000ドルだったけど、今朝うっかりして口座にお金をトランスファーするのを忘れてきてしまった。だから一旦近くの銀行に走り、お金をトランスファーしに行く事になった。銀行内に公共用のパソコンが有るだろうから、自分の口座にログインしてお金をトランスファーする予定だったが、「あら!パソコンが無い!」。しょうがないから銀行スタッフに質問しなくてはいけない。でも、何しろひどい出っ歯でガタガタの歯並びだし、歯は先週3本抜歯したままの状態。(少し恥ずかしい。。。)銀行スタッフに質問すると、歯をジロジロ見られ、しかも相手はギョッとしてた。「この子、こんな歯並びで、歯も3本も抜けてるのに矯正も治療もせず、すごいな」と思われたのか。。。
昼からはDr. Baisiに会い、「4本の独立した出っ歯差し歯」の上から、Bracesを装着してもらった。矯正用のプラスチックのボタン(なんていうのかしら?)をつけたら、これの厚みでまた数ミリ歯が全体に出っ張った感じ。笑うのも一苦労。唇が出っ歯やBracesに引っかかって。。。しかも笑って、上唇が歯の上に一旦上がると、口を閉じるのがまた大変。物を食べれば、Bracesにひっかかってこれまた大変。今晩はライスヌードルを食べたけど、口中に引っかかってる。職場でランチ食べる時はこれから何を食べたらいいんだろう。自宅で休みの日にのんびり出来る時なら丁寧に食後の歯磨き出来るけど、職場のランチ休憩時間は30分間しか取れない。歯磨きが簡単に出来るように、ヨーグルトにハニーをかけたものでも食べようかしら。。。
Bracesは大変だけど、これからどんどん歯が真っすぐに(しかもカモフラージュ的に真っすぐに見せるんじゃなくて、根っこから真っすぐになる!)と思うだけで、すっっごいワクワクしてる自分がいる。
Bracesを装着した後で、スーパーに買い物に行った。歯並び自体はまだ出っ歯でガタガタだし、3本も抜歯してるのに、Bracesを装着してると人の見る目が違う!!!なんて言うか、「あー、この子、歯列矯正を始めたばかりなんだなぁー」的な感じで、割と好意的なリアクション。
同じ出っ歯でガタガタの歯並びでも、Braces装着前に銀行に行った時は「ギョッ!!」っていうリアクションだったのになぁ。。。