Nov 27, 2012

シドニーで歯列矯正:Dentistry@Castlereagh stで、Dr. Hooiとの初コンサルタント

⬆日本の一般歯科医により、上の歯は前歯6本が差し歯となった⬆

⬆下の歯も生えるスペースが足りなくて、前歯が込み合っている⬆

⬆上の前歯の歯茎が黒ずんでいる⬆


今日はProsthodontist(差し歯/ブリッジの専門医)のDr. Ken Hooiに初めて診てもらった。彼はブリッジ、インプラント治療などが専門。先日からお世話になっている矯正歯科医Dr. Baisiの一押しドクター。

Dr. Baisiと雰囲気が何となく似ている。二人とも気さくで笑顔が絶えない。私の数々の細かい質問にも嫌な顔せず、私にも分かる言葉に噛み砕いて答えてくれる。私が納得するまで説明してくれ、とっても良いドクターだった。(あ、それと二人とも丸坊主!笑)

まず診療室でお互いに挨拶をした。そのすぐ後、「ちょっと診療室から出て、大きな鏡で歯を見ながら話をしましょう」と言われ、上半身が写る大きな鏡の前に連れて行かれた。

「じゃあ鏡の前で笑顔を作り、今のブリッジの不満に思っているところ、色々正直に話して。僕の前では遠慮せずに何でも言いたいこと話してね。誰も聞いていないから安心して。」

今のブリッジの嫌なところはいくつかある。遠慮なく洗いざらい話させてもらった。

【不満①】ブリッジの根元部分の歯茎が黒ずんでいる。これは24歳の時に日本の一般歯科医でブリッジにしてすぐに黒ずんだ。ブリッジにする前は出っ歯と八重歯こそひどかったけど、この前歯部分は虫歯もなく、歯茎も綺麗なピンク色だった。歯茎の色を以前のように綺麗なピンクに改善したくて、このブリッジを作った日本の歯医者さんに「なぜブリッジにした所だけ、歯茎が黒くなるんですか?」と質問した事があった。その度に怒ったような表情になった歯医者さんが「君の歯の磨き方が悪いからだよ!ちゃんとフロスして、丁寧に磨かないから黒くなるんだ」と何度も繰り返すばかり。「そうか自分の磨き方が悪いのか。。。」と反省し、より丁寧に磨くもののいっこうに歯茎の色は改善しなかった。

その事をDr. Hooiに伝えると首を振り、「やれやれ、そんなひどい説明されたのか。。。」と同情された。「歯茎が黒くなるのはおそらくあなたの歯茎が薄いから、ブリッジに使用されている黒い金属が透けて見えるんでしょう。もしくはブリッジの金属の影響で歯が黒く変色してるか。おそらくブリッジをセラミック製などに取り替えれば改善しますよ。」との事。

【不満②】歯が多いと人から言われる。日本の歯科医はブリッジを作る際に、上下の歯を抜歯しなかった。私の顎は小さめで、歯が生える十分なスペースがない為に、上の歯は出っ歯や八重歯になり、下の歯はガタガタになってしまったのだ。抜歯してスペースを確保する事も無く、まっすぐな差し歯6本を入れる為には前歯6本分の差し歯の一本一本をを縦に細長く作るしか方法が無かったのだろう。。。結果的には至近距離から見ると歯が沢山あるように見える原因になった。

【不満③】上の歯と下の歯の中心線がずれている。上の歯が下の歯の中心に合うように顎をずらそうとすると、前歯の上下の歯が当たってしまう箇所があり、うまく中心位置で合わせられない。なので絶えず上の歯が少しだけ左寄りにずれた位置で、噛み合わせる形になる。

【不満④】上の歯のアーチが少しだけ、下の歯のアーチより大きい。その為、前歯部分に隙間が出来てる。この隙間のせいで、ハンバーガーなどを前歯で噛もうとすると、レタスなどの薄い食材を前歯で噛み切る事が出来ない。噛み切れないレタスがベローンと全部ハンバーガーから出てきてバーガーから垂れ下がり、何とも情けない食べっぷり。

【不満⑤】前歯6本のブリッジが全部つながっているので掃除しにくい。1本づつ独立した形に出来ないか?ドクターは「もちろん、そのつもりです。あなたも言うように全部くっつけると掃除がしにくいから勧められない」と言う。

ドクターは、「24歳でこのブリッジにしてから43歳になるまでの約19年間、よく我慢しましたね。。。僕だったらとっくに怒って別の物に取り替えてますよ!」と言った。

今後の治療プランは、「Dr. Baisiとも話したけど、歯列矯正する前に上下の歯を合計4本抜歯して、歯がまっすぐに生える事が出来るスペースを作る。抜歯する際にはブリッジの中でも一番弱い歯を見つけて、その歯を2本抜くようにするから。丈夫な歯はなるべく残しておきたいから。その後、仮の差し歯を4本つけるので、それでDr. Baisiが歯列矯正する。仮の差し歯とは言え、歯茎の黒ずみも改善するだろうし、今よりも見た目がずっと良くなるから安心して!仮の差し歯の期間中に前歯の大きさをどうしたいか色々試行錯誤出来る。今より少し大きめにした方が歯が多く見えなくなるのでいいと思うんだ。歯列矯正が終わったらまた僕のクリニックに戻ってきて、今度はオールセラミックの本当の差し歯にするよ」と言われた。

レントゲン写真は、矯正歯科医のDr. Baisiや、Nib dental careのDr. Ivyが撮影したものを借りるから今日は不要との事。(ありがたい!)

その後、歯の撮影。金属器具を口にはめて、歯が丸出しになるように固定。一眼レフのごっついカメラが登場。そして歯の正面写真、横からの写真を沢山撮影。Dr. Baisiも同じように撮影してたんだよね。患者さんの治療前と治療後の記録を残すのはとても大事な事だと思う。ドクターの記録保存用の為だけでなく、患者さん本人にもその治療前後の違いが分かりやすいから。

その後、歯の型取り。チューインガムみたいなピンクのを上下の歯に押し当てて、型を取った。

今日は、患者に親身になってくれるドクターに出会えて本当に嬉しかった!

今日の出費は$339。そのうちの$114は、民間保険Nibの窓口で戻って来たので、実際支払ったのは$225。決して安い金額じゃないけど、これから100万円前後の歯列矯正費がかかると覚悟してるので金銭感覚が麻痺してきたのか「あ、その程度で済んだか」とちょっとホッとした自分にびっくり。