Dec 12, 2015

The Finders Keeper Markets(シドニーでハンドメイド商品を販売するマーケットに行ってきました)



The Finders Keeper markets have been held at the Australian Technology Park
Exhibition Hall, Locomotive Street Eveleigh, NSW.  It's a 3 days markets open for 11th - 13th December 2015. There were 32 debut designers, 151 designers, 2 workshops, 27 food stalls, 6 food trucks were exhibiting their products. My handmade loving friend and I visited the markets for the first time - I could see many good ideas for market display, product packaging, promotion, etc... This building seemed to be used for manufacturing bullets and trains long time ago. Very interesting display of industrial machines and tools. 

 The Finders Keeper マーケットがAustralian Technology Parkでスタートしました。12月11−13日までの3日間開催されます。今回が初参加のデビューデザイナーが32店舗、デザイナー店舗151つ、ワークショップ店舗2つ、飲食店が27つ、会場外に飲食販売のトラックが6つ出店してました。ハンドメイド好きな友達と、今回初めてこのマーケットを見に行きました:マーケットでのディスプレイ、商品のパッケージング、宣伝など素晴らしいアイディアを見れて勉強になりました。この場所は昔、鉄砲の玉や機関車を製造する溶接工場だったようで、当時の機械や道具が展示されていて興味深かったです。


Exhibition venue (溶接工場の展示や会場付近の雰囲気)

























Products I loved (素敵だと思った商品)
 ZILLPA
Handmade rope creations.  
オリジナルなアイディアで、私が一番素敵だと思った商品。ロープを職業用ミシンで縫って、かごなどを作る作家さん。作家さんの母親と見られる女性と、本人がお店で対応してました。作家さんはとてもチャーミングな女性でした。似たような商品を作る人も他にいなかったし、彼女の雰囲気ともマッチしてて素敵でした。コンセプトも明確で、パッと見て、すぐに何の商品かが分かる感じ。使ってる材料は白いロープだけなので、材料費もそんなにかかってないんだろうな。それでいてどこのお家に置いても、商品が主張し過ぎたり、悪目立ちすることなく、すんなりインテリアの一部としてお部屋の雰囲気に溶け込めそうな感じ。無印用品を思い出させるような雰囲気というか。商品としての質も非常に高く、縫い目も揃っていて綺麗でした。こんな太いロープを綺麗に縫うのって難しそうなのに、本当に綺麗な仕上がりでした。ギフトとしても喜ばれそう。(写真は彼女のウエブサイトからお借り)






LOTT STUDIO

華奢なピアスや指輪を販売。繊細なデザインがとても素敵。シルバーや9Kのゴールドの製品なので、金属アレルギーの私は使えなくて残念。18Kだと材料費が高くなるからかな・・



 


ONCE WAS LOST
コットン100%やシルク混紡のスカーフを販売。ナチュラル系の色や質感のスカーフが素敵。ショップのディスプレーも海岸で拾ったような木にスカーフをぶら下げていて、商品の雰囲気とマッチ。ウエブサイトの写真もプロのカメラマンが撮影したものと思われ素晴らしい。これは、エチオピアの職人が作るフェアトレード商品。てっきり作家さん自身が織りあげた商品かと思ったら、単に販売してるだけと聞いて少しガッカリしたけど。他の店舗でも「デザインはオージーの奥さんがして、実際にバッグを製作するのはタイで」というショップが結構ありました。オーストラリアの人件費は高いから、人件費の安い国で作ってもらって、ここで売るっていう感じなのかな・・




KEEPRESIN
Contemporary range of hand crafted resin home wares, artwork, lighting, tables and planters. 作家さん2人組がレジン(合成樹脂?)で手作りしてる食器、照明、テーブル、プランターなどの販売。パッと見は大理石のようなビジュアルだけど、触ると石のように冷たくないし、重さも石ほど重くない。多分、落としても割れにくいのかな?白と黒のレジンを練り混ぜ合わせて、模様を作ってるので、1つとして同じ商品は無い事も魅力の一つなんだろうな。





HARANA
Contemporary hand block printed bed linen and homewares. 
ここの商品はインドの村の職人さんによって、ハンド・ブロック・プリントという技法で作られた染物らしい。機械で印刷された布と違って、手作りらしい少し不揃いな感じが可愛い。お店の人は商品デザイン・制作には関わってなくて、この商品を輸入・販売してるだけのよう。





MAYA MUSE TEXTILES 
Hand screen printed textiles for the home.
テキスタイルデザインの作家さんが自分でデザインして染めたリネン製商品を販売。大掛かりな機械を使うのではなく、多分A2サイズぐらいのシルクスクリーンで手染めしてる感じ。作家さんがやるのはテキスタイルデザインなので、縫製はどこかの業者さんに委託してるよう。


NOM NOM SAKS
Put your lunch in 'em, your snacks in 'em.  The green alternative to plastic or tupperware. 
https://www.etsy.com/au/listing/227356875/fruity-snack-sak-pack?ref=listing-shop-header-1
この商品はプラスチック製の使い捨てジップロックバッグは勿体ないけど、これなら何度でも洗って使えるしエコフレンドリーというもの。プラスチック容器なら何度でも使えるけど、持ち運びにかさばる。でもこれなら軽くて便利みたいな。実際にクッキーを入れた状態の商品をディスプレーで見せていて、お客さんにも一目で使い方が分かる工夫をしてた。商品の内部はウオータープルーフのマテリアルを使ってるらしく、イチゴなどを入れても平気だそう。ブラウンの再生紙風の紙ラベルが、商品にじかにホッチキスで留められていた。商品コンセプトがエコフレンドリーだから、ナイロン袋に包装されていないのも納得出来る。おまけにビニール袋代が節約出来る。紙ラベルがついてるだけで「まるでお店に売ってる商品みたい」に見えるから不思議。ギフトでもらった人も、紙ラベルの説明を読めば、これをどうやって使うかすぐ分かる仕組み。私個人的には「欲しかったら自分で簡単に作れる」と思うから買いたいと思えない。それに、この中にイチゴをそのまま入れて持ち歩くのは抵抗あるかな。バッグの中で潰れたら汁がバッグの中を駆け巡りそう(汗)。けど、商品アイディア、パッケージデザイン、ディスプレーはすごい工夫してるなと勉強になった。あと制作時間を考えると、縫うのは4箇所ぐらいだけなので、めちゃ早い。だから値段も安く出来るんだろうね。この値段なら、クリスマスのストッキングとしては良いかも。



SKIMMING STONES
皿、湯飲み茶わん、ブローチ、クッション、フリッジマグネット、グリーティングカード、花瓶、ブローチ、ペーパーウエイトなどなど。
アジア人男性が販売してました。トニーさんとイェンさんの二人組のコラボ商品。デザイナー兼イラストレーターだそう。イギリス出身で、今はメルボルン在住らしい。取扱商品が多岐に渡るのに驚き。二人でデザインし、有田焼で作ってもらったお皿もあれば 、木のブローチ、スクリーンプリントのクッションとか。グラフィックのデザインをして、製造は別の業者さんに委託するっぽい。「ZEN」ぽい、ミニマリスティックなデザインがオージーには受けるのかしら?今回のマーケットでは有田焼のお皿とフリッジマグネット、ブローチ、ペーパーウエイトなどが店頭に並んでました。お皿はすぐに何か分かったけど、残りの商品はパッと見ただけでは何なのかが分からなかった。今回のように2m四方という限られたマーケットスペースで販売するなら、商品の種類を絞った方がお客さんにすぐに伝わるのかなと思った。




THE PEG BAG 
洗濯バサミを入れるエプロン
商品アイディアがすごい!「ギリシャ人のおばあちゃんが発明したもので、代々受け継がれてるソーイングレシピ」というセールストークしてたけど、思わず「お母さんやおばあちゃんに買ってあげたら喜ばれるかな」と思わせるトークで素晴らしい。実際に販売員がこれを身につけて、お店の周りで接客していたので、宣伝効果もバッチリ。ミシンで基本的な直線縫いさえ出来れば、誰にでも簡単に短時間で縫えるソーイングパターンなのもすごいアイディア。これなら5箇所縫うだけで15分もあれば縫える。どれも全く同じサイズで、サイズ違いや形違いは一切なし。値段も全部同じ$35。だけど、色んな色・柄の布を使うことによって、お店が華やかで楽しい印象になっていた。布はシドニーの手芸屋さんで見たことのある柄が多かった。大体1m辺り$17以下の布を使ってるようで、1m四方の布からこれが4個分作れる計算。店頭では$35で販売してたけど、オンラインショップでは$42.95。オンラインだとオーストラリア国内は無料発送ということだけど、その分の送料・パッケージ料金が$7.96分上乗せになってるんだ。重さはめちゃ軽いし、送料はそんなにかからないはずだけど、手数料込みって考え方なのかな。それとも1つ以上をまとめ買いするお客さんへの送料も考慮してるのかな。オンラインショップはこのマーケットに向けて即席で作った感じ。店頭で見た商品の柄が全部アップロードされてないし、Facebookはまだリンクされてないし、ブログも未記入。今回が最初のマーケット出店だったのかな?旦那曰く、「こんなのオージーなら誰でも似たようなの持ってるぞ」とは言うものの、でもこの商品アイディアには驚くばかり!自分でソーイング出来る人は絶対買わないと思うけど、ソーイング出来ないお客さんなら買ってしまう気持ちも分かる!思わず「マーケットで売れる商品を作るって、アイディア次第なんだなー」と愕然とした。